膝が痛い時、動かさない方がいいのでしょうか?

先日、
「仕事の休憩中に長く座っていると、立ち上がる時に膝の後ろが痛む」
という方が来院されました。
以前は膝のこわばりが強く、膝をまっすぐ伸ばしにくい状態でした。
現在は、ご自宅でのお灸やアイシングを継続しながら、定期的に施術を受けていただいています。
少しずつ膝が伸びるようになり、以前よりも動きやすくなってきました。
## 膝が痛いと動かなくなる
膝に痛みがあると、
「動かしたら悪化しそう」
「なるべく使わない方がいい」
と思うのは自然なことです。
もちろん、急に腫れた時や熱を持っている時、強い痛みがある時は、無理に動かす必要はありません。
一方で、痛みを怖がって長期間ほとんど動かさない状態が続くと、膝周辺の筋肉や関節が硬くなります。
すると、
・椅子から立ち上がる時に痛む
・歩き始めに膝が伸びない
・膝裏が突っ張る
・階段が不安になる
といった悪循環が起こることがあります。
## 膝のお皿も動いています
膝を曲げ伸ばしする時、膝のお皿も上下左右へわずかに動きます。
膝を使わない期間が続くと、この動きも小さくなる場合があります。
今回は、手のひらで膝のお皿を包み込み、痛みのない範囲で優しく動かす方法をお伝えしました。
強く押したり、大きく動かしたりする必要はありません。
皮膚と一緒に数ミリ動く程度の、やさしい刺激で十分です。
## 膝を守る筋肉を少しずつ使う
膝を安定させるには、太ももの前側や内側の筋肉も必要です。
今回は、
・椅子に座って足首を反らす
・膝裏で丸めたタオルを押す
・太ももでクッションを挟む
・仰向けで片脚を少し持ち上げる
という運動を一緒に確認しました。
どれも痛みを我慢して行う筋力トレーニングではありません。
まずは、膝を支える筋肉へ「力を入れる感覚」を思い出してもらうための運動です。
## 施術後の変化
膝裏の緊張を確認しながら施術を行った後、もう一度膝を曲げていただきました。
施術前にあった膝裏の張りが軽減し、
「痛くないです」
と確認できました。
お帰りの際には、階段を降りる時の痛みもありませんでした。
## 休ませることと動かすことのバランス
膝の痛みには、さまざまな原因があります。
すべての方が、同じ運動をすればよいわけではありません。
腫れや熱感がある時は冷却や休息が必要です。
一方で、炎症が落ち着いているのに動きを避け続けると、筋力や柔軟性が低下することがあります。
大切なのは、
「休ませるべき時期なのか」
「少しずつ動かす時期なのか」
を見極めることです。
急に膝が腫れた場合や、体重をかけられない場合、膝がロックして動かない場合は、早めに整形外科へご相談ください。
慢性的なこわばりや動き始めの痛みでお困りの方は、現在の状態に合ったセルフケアを一緒に確認していきましょう。

