自由に動ける身体は、人生の選択肢を守る

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今日は、

長く通ってくださっている方を
施術させていただきました。

その方は、
父とほとんど同じ年齢です。

お話を伺うと、
去年は北海道を1ヶ月かけて旅し、
今年も自転車で長い距離を
走られたそうです。

75歳。

その年齢で、
自分の足で動き、
旅をして、
行きたい場所へ行ける。

その姿を見て、
施術中に胸が詰まりました。

患者さんがどうこう、
という話ではありません。

ただ、
自分の両親のことを
思い出してしまいました。

父も母も、
病気や事故によって、
早い段階で自由を失いました。

二人で旅行に行った記憶も、
私が知る限りでは多くありません。

本当はもっと、
行きたい場所があったのではないか。

もっと見たい景色が
あったのではないか。

そんなことを考えてしまいました。

そして同時に、
自分の人生についても考えました。

介護がある。

家族のことがある。

猫のこともある。

自分が一度動くには、
自分の旅費だけでなく、
家族や猫の預け先も
考えなければいけない。

「行きたい」だけでは
動けない現実があります。

人と比べたいわけではありません。

でも、
自分の現在地は、
思っていたよりも
後ろからのスタートなのだと
感じる瞬間があります。

前とか後ろとか、
本当はないのかもしれません。

それでも、
私には向き合う課題が多い。

そう感じました。

だからこそ、
自由に動ける身体は大切だと思います。

痛みがないことだけが
健康ではありません。

行きたい場所へ行けること。

会いたい人に会えること。

自分の人生を選べること。

それを支えているのが身体です。

身体は、
人生の選択肢を守ってくれます。

治療院で身体を診るということは、
痛みを取るだけではありません。

その人が、
これからどう生きたいのか。

どんな時間を過ごしたいのか。

そこにも関わる仕事なのだと、
今日あらためて感じました。