元気になった後に気をつけたいこと

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「先生、最近調子がいいんです。」

施術を続けていると、患者さんからそんな言葉をいただくことがあります。

痛みが減った。
よく眠れるようになった。
朝起きるのが楽になった。
外へ出かける気持ちになれた。

これは本当に嬉しい瞬間です。

ですが実は、身体の不調が改善してきた時期に気をつけてほしいことがあります。

それは「元気になったから頑張りすぎること」です。

今まで痛みや疲労で我慢していた分、身体が軽くなると人は動きたくなります。

掃除をしたくなる。

友人と出かけたくなる。

家族のために何かしてあげたくなる。

趣味を再開したくなる。

本来であれば素晴らしいことです。

ただ、身体はまだ回復途中の場合があります。

心は元気になっていても、身体の組織や自律神経はまだ完全に整いきっていないことが少なくありません。

すると、

「久しぶりに頑張ったら肩が重くなった」

「孫と遊んだら翌日ふくらはぎがパンパンになった」

「楽しく過ごしたはずなのに次の日どっと疲れた」

そんなことが起こります。

ここで大切なのは、

「また悪くなった」

と思わないことです。

身体は壊れたのではありません。

今までより活動量が増えたことに対して、一時的に身体が反応しているだけです。

むしろ動けるようになった証拠でもあります。

治療の目的は痛みを取ることだけではありません。

旅行に行けること。

孫と遊べること。

買い物を楽しめること。

友人と笑って過ごせること。

そうした日常を取り戻し、続けられる身体を作ることです。

だから私は患者さんによくお伝えします。

「頑張りすぎないでください」

ではなく、

「元気になった後こそ、自分を大切にしてください」

と。

疲れたら少し休む。

眠い時は横になる。

無理に気合いで乗り切らない。

そんな小さな積み重ねが、身体をさらに良い方向へ導いてくれます。

元気になることはゴールではありません。

元気な状態を続けられること。

それが本当の意味での健康だと私は考えています。