肩が痛くて着替えがつらい方へ|秋の服選びと3つの工夫【大倉山】
肩が痛くて着替えがつらい。袖に腕を通すたびに、そっと動かしたり、途中で手を止めたりしていませんか。
こんにちは。横浜市港北区大倉山のうえき治療院、院長の植木秀美です。2026年10月18日、日曜日。秋の服や羽織りものを選ぶとき、着心地だけでなく「脱ぎ着しやすいか」が気になる方もいらっしゃると思います。
今日は、肩の痛みがあるときの服選びと、着替えの工夫についてお伝えします。好きな服を楽しむためにも、まずは毎日の負担を少し減らす方法を考えてみましょう。
肩が痛くて着替えがつらいのは、どの場面ですか?
ひと言で「着替えにくい」といっても、困る場面は人それぞれです。
- 上着の袖に腕を通すとき
- 頭からかぶる服を着たり、脱いだりするとき
- 背中側の留め具に手を伸ばすとき
- 体にぴったりした服を引き上げるとき
腕を上げることはできても、後ろに回すとつらい。着るときより、脱ぐときの方が難しい。そんな違いもあります。
相談するときは、「右肩が痛い」だけでなく、「コートの右袖を通すときに痛い」といった場面も教えてください。実際の生活で何に困っているのかを、一緒に考える手がかりになります。
1.前開きで、袖まわりにゆとりのある服を選ぶ
頭からかぶる服がつらい場合は、前開きのシャツやカーディガンなどが選択肢になります。袖まわりにゆとりがあり、腕を通しやすい形かどうかも確認してみてください。
同じ前開きでも、細い袖や体にぴったりした形では、着脱に手間がかかることがあります。見た目だけでなく、今の自分が扱いやすいかを基準に選んでみましょう。
新しく買いそろえる前に、手持ちの服の中から着やすいものを探す方法もあります。出かける直前に慌てないよう、前もって一組用意しておくのもいいですね。
お気に入りの服を着られないのは、残念なことだと思います。だからこそ、今は着やすい服を使いながら、「またあの服を着たい」という目標も大事にしていただきたいです。
2.着るときと脱ぐときで、腕の順番を変える
片側の肩が痛む場合、一般的な着替えの工夫として「着るときは痛い側から、脱ぐときは痛くない側から」という方法があります。
例えば右肩が痛い場合、前開きの服なら、まず右腕に袖を通してから左腕を通します。脱ぐときは左腕を先に抜き、右腕は最後にします。
痛い腕を服に合わせて大きく動かすのではなく、反対の手で袖の布をたぐるなど、服の方を動かすようにすると着替えやすい場合があります。腕をぐいっと引っ張ることは避けてください。
ただし、この順番なら誰でも痛まず着替えられる、という意味ではありません。両肩が痛い場合や、方法を変えてもつらい場合は、無理をせず手伝ってもらうことも考えましょう。
手術後や骨折・脱臼の治療中など、動かし方に制限がある方は、担当の医療機関から教わった方法を優先してください。
3.着替えの準備を、手の届く場所で済ませる
服を着る動作だけでなく、その前後にも目を向けてみませんか。
高い棚から服を取る。背後のハンガーに手を伸ばす。着替えの途中で、床に落ちたものを拾う。こうした動作のどこかで困っているかもしれません。
翌日着るものを、腰から胸くらいの高さの取りやすい場所に置いておく。前開きの服は、ボタンを外して準備しておく。これは治療ではありませんが、毎朝の段取りを少し変える工夫です。
ご家族に手伝ってもらう場合も、「腕を引っ張ると痛い」「この袖だけ手伝ってほしい」と具体的に伝えられると、お互いに動きやすくなります。
全部を一人で済ませるか、全部お願いするかの二択にしなくても大丈夫です。困るところだけ、手を借りてもいいんです。
着替えを無理に「肩の運動」にしなくて大丈夫
「動かさないと硬くなりそうだから」と、痛い着替えを練習代わりに繰り返す必要はありません。一方で、自己判断で肩をまったく動かさない状態を続けることも、適切とは限りません。
動かしてよい範囲や運動の進め方は、原因や痛みの時期によって変わります。必要な運動と、日常で避けたい負担を分けて、担当の医療者と確認していきましょう。
肩の痛みには、いわゆる五十肩以外にも、腱板の問題や石灰沈着など、さまざまな原因があります。年齢だけで判断することはできません。
着替えの支障が続く、夜の痛みで眠れない、動かせる範囲が狭くなっている場合は、整形外科で相談してください。転倒後に急に腕が上がらなくなった場合や、突然の強い痛みは、早めの受診が必要です。
お気に入りの服を着ることも、大切な目標です
うえき治療院では、肩の状態に加えて、暮らしの中で何がつらいのかを伺います。
上着を着るのに時間がかかる。着替えを手伝ってもらうのが心苦しい。旅行先で好きな服を着たい。そうしたお話も、施術や日常の工夫を一緒に考えるための大切な情報です。
「肩が痛くて着替えがつらい」という困りごとを、我慢するのが当たり前にしなくて大丈夫です。まずは、どの場面で困っているかを聞かせてくださいね。
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うえき治療院
院長 植木秀美
参考:
日本整形外科学会「五十肩(肩関節周囲炎)」
East Sussex Healthcare NHS Trust「Managing with one hand following injury or surgery」
NHS「Shoulder pain」

